あてもなく

誰かへの手紙

新しいガス給湯器に見るエコ志向 エコという名の不便は受け入れるべきか?

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今年の1月にガス給湯器を交換しました。

古い給湯器とは最初に今の家に入居したときからの付き合いなので、15年も使い続けていたことになります。

給湯器の寿命は一般的に10年とか言われていますので、よく頑張ったほうかもしれません。

10年以上経過したら故障のときに来た保守サービスの方に必ず

「直すというよりは、買い替えですよねー。もう10年以上になるし」

と言われてしまいます。

高価な機械なのにソレってどうなん?という気はしますが。

 

10年経過した頃からやはり故障が相次ぎ、その度に買い替えのおすすめを受けましたが、のらりくらりとかわしながら、なんとか「応急処置」だけで15年がんばりました。

でも、この冬の寒さでいよいよお湯が出なくなりました。

お風呂で髪を洗っている最中とかにいきなり水になっちゃうんですよ。

温度センサーが壊れてしまったみたいで、安全のために加熱の機能がストップしてしまうのです。

何回か再起動すると直るんですけど、いよいよもうダメだな、ということでいよいよ買い替えに踏み切りました。

床暖房もガス給湯器を共用しているので、この時期に完全に壊れてしまったら各方面で非常に困ってしまうと思ったのです。

 

というわけで、新しい給湯器です。

15年経ってガス給湯器は進化したでしょうか。

最近のエコジョーズとかいう仕組みの給湯方法でガスの消費量が減るとか。

その他にも、便利になっている要素はあるかなと結構楽しみだったんですけど、案外「良くなったな」と感じる点は少ないです。

 

もちろん、お湯の安定供給という大事なポイントはクリアしています。

そういえば、お湯はりのスピードは以前の倍ぐらい早くてその点は満足しています。

今のタイミングで買い替えてよかったのは間違いないのですが、特に気になっているポイントを書いてみます。

 

こちらがキッチンにある給湯器のリモコンです。

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まあ非常に一般的なタイプのものですね。

これが、しばらく給湯などに使わないでいると、このように表示が真っ暗になります。

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つまり「エコ」ってことなんでしょうけど。

 

以前の給湯器も同じように給湯温度と時計の表示がありました。

これまでずっとわたしは給湯器のリモコンの時計を見てキッチンで作業をしていたので、キッチンには別の時計を置いていませんでした。

それが、しばらくお湯を出していないだけで表示がすっかり消えてしまうので、キッチンに立ったままちらっと時間を確認することができなくなりました。

この液晶の画面表示に、なんぼほど電気代を使っているのか知りませんが、新しく時計を買ってきて設置する費用がペイできるほど節約になるとはちょっと考えにくいので、却下です。

幸い、取説で確認すると「リモコン表示節電」の機能は解除できることがわかり、早速設定変更してやりました。

 

次に、謎の「エネリング」という表示です。

これ、何なんだろ~って最初から謎だったんですが、要はその日のCO2排出量と、消費したガスの量と、出したお湯の量を記録して、目標値に対してどれぐらいの達成度になっているかをリアルタイムで確認できるグラフのようです。

じっと見ていると何秒かに1回中心部の文字が CO2→ガス→ゆ と切り替わり、グラフの表示も変化します。

では、目標値とはどのように設定されているのかといいますと、過去2週間の実績値の平均だそうです。

 

…うーん。また「ソレってどうなん」って感じです。

今の季節のように、しばらく暖かい日が続いた後で急に寒くなったりすると、簡単にガスの使用量は増えて、オレンジ色で「OVER」という表示が出てしまいます。

いくら「OVER」と言われても寒いものは寒いので床暖房を切ることはできません。

「昨日までしばらく暖かかったもんね^^」なんて簡単に言い訳できるのでこんな表示をしたところで何の抑止力にもならないと思います。

なのにやっぱりOVERの表示を見るとちょっと心が痛むのがなんともやな感じです。

ちなみに、エネリングの表示もOFFにできます。

液晶画面の中央部が暗くなってちょっと寂しいですが、ちょっとは電気代の節約になるかもしれません。

 

その他、液晶画面の表示はそのままで、実はわたしが設定した温度より低い温度・わたしが設定した湯量より少なめの量でお湯はりされる、というエコ機能(?)もあります。

いやいや、人体の温度センサーを舐めてはいけませんよって思うんですよね。

うちではエコ機能はONにしていないにもかかわらず、この給湯器では以前のものに比べて2℃ほど高めに温度設定しておかないと好みの温度のお湯が出ないなと思っていたぐらいなので、エコ機能を使ったらさらにおおもとの設定温度を上げることになってしまうだけです。

 

というように、15年前よりずいぶん「エコ」ということが全面に押し出されて商品開発がなされているように感じられましたが、なんとなく無理めな感じが否めません。

時代の要求に応じてということになるのでしょうが、こちらとしては、不便を押してまでエコに参加しようという気にはなれませんでした。

 

一方、以前と変わらないペースでお湯や床暖房を使っても「エコジョーズ」の効果でガスは節約できているはずですが、いまのところまだ実感できていません。

2ヶ月しか経っていませんし、1年の中で最もガスを使う季節なので高いのは仕方ないのかなという気はします。

 

「エコジョーズ」についてはもう少し様子を見てから結論を出したいと思います。