あてもなく

誰かへの手紙

意外と微妙なバランスで保たれている物事について ハンカチ不足で学んだこと

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最近、出勤の支度をしている夫から「今日持っていくハンカチがない」と言われることが増えました。

 

わたしはあまりマメなほうではないので、夫の持っているハンカチの数を厳密に把握していませんでした。

ただ毎日洗濯カゴに投げ込まれているものを何も考えずに洗って、乾いたら所定のひきだしに戻すということを機械的に行っているだけです。

それでも長い間ハンカチのことで困ることはなかったので平気でそのように運用していたのです。

 

最近のハンカチ不足の傾向は、悪天候が続いて洗濯物が滞った時に顕著になりますが、天気が悪くて洗濯ができないことなど、今に始まったことではありません。

また、毎日の洗濯物を意識して見ていると、夫は夫で毎日忘れずきちんとハンカチを洗濯に出しているわけではないことがわかりましたが、それだって同じこと。ここへきて急に夫が洗濯物をきちんと出さなくなったと考えるのはちょっと不自然です。

 

最近では時々夫のカバンなどに直接ガサ入れして、ハンカチを強制的に回収するようになりましたが、以前はわざわざそんな事をしなくてもハンカチサイクルはきちんと回っていました。

やっぱり何かもっと根本的な原因があるのだと思いました。

 

とはいえ原因究明もなにも、とりあえずハンカチ不足の現状を打破するためには新しいハンカチを買う必要があるということになり、今日は休みだったので夫と出かけたついでにショッピングモールを見て回りました。

夫の好きなハンカチは、いわゆるタオルハンカチというやつです。

25cm✕25cmぐらいの薄手のタオルです。夫がそれを好きというよりは、わたしがアイロン掛けしなくていいから使ってくれてるのかもしれないけど…。

でも、意外にタオルハンカチを取り扱ってる売り場が少ない!

というか、男性用の服飾小物ってどういうところで探せばいいかぐらい少ないんですよね。女性向けのショップはやまほどあるのにね。

 

もう通販で買うしかないね…と諦めての帰り道、ついに

 

「なんでハンカチ足りなくなったんだろうねー」

 

と核心に迫る話になりました。

 

「前は全然困ってなかったのに、最近すぐハンカチ足りなくなるやん?」

「うーん…」

 

夫も心当たりがない様子。ところがふいに

 

「そういえば最近、ハンカチを1枚落とした」

 

と言い出すではありませんか。

 

「それだ!」

 

わたしは特定のハンカチがなくなっていることにも一切気が付かないぐらい、夫のハンカチレパートリーに関心がなかったのですね。

それも驚きですが、それよりも、たった1枚ハンカチが減っただけでいきなり影響が出てしまうぐらいギリギリの数で、あの完璧なハンカチサイクルがまわっていたということにも衝撃を受けました。

 

バイトがひとり辞めて急にシフトが回らなくなった店の、ダメ店長の気分です。

顔も覚えないぐらいぞんざいに扱っていたバイトたちですが、実はひとりひとりがなくてはならない存在だったのです。今頃悔やんでも、もう彼は戻ってきません。

よく見たら、残ったメンバーもかなりくたびれている様子ではないですか。

もはや、いつ逃げてしまってもおかしくないぐらい。

そりゃそうよね。鬼シフトでこき使われてたんだもん(涙)

 

というわけで、さきほど早速、通販でタオルハンカチを買いました。

 

5枚セットの大型補充です。

これからはもっと大事にするからね。

もっとこまめに補充するね。