あてもなく

誰かへの手紙

パート採用と「適性」について その採用方法は間違っているかもしれない

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昨日スーパーに行ったときのことですが、ちょっと今までに見たことのないぐらい遅いレジに当たってしまいました。

名札のところに初心者マークをつけている新人さんで、ベテランの店員さんが隣について2人体制でやっていたのですが、それがもう、全然進まないの!

どうしてこんなに遅くできるんだろう!と、もはや好奇心で新人さんの手さばきを見てたんですけど、なんていうか、一つ一つの動作が恐ろしく緩慢なのです。

サポートについているベテランさんがじれったくてイライラしているのまで伝わってきました。

たぶん、レジをやったことがないわたしが今ここでいきなりレジに入ってやってもまだ早いんじゃないかってレベルの遅さでした。

 

「時給が安い非正規に高級な接客を求めるな」という最近の風潮は心得てますし基本的にはわたしもその考えには賛成ですが、そういうレベルの話ではありません。

いくら新人だって、スタートラインがアレだと大変でしょう。

レジ業務の経験がなくたって、日々客としてスーパーなど利用していればレジ打ちを眺める機会なんていくらでもあるんだから、初日からだってもっとできる人は普通にいると思います。

 

それで思ったんですけど、やっぱりどんな仕事でも、もう少しその仕事そのものへの「適性」を具体的な方法で確かめてから採用したほうがいいんじゃないのかなあ、と。

あの新人さん、どういう方法で採用したのか、想像ではありますが考えてみます。

おそらくパートさんなので、普通に履歴書と面接で選んだんでしょう。

シフトに入れる曜日や時間帯が都合よかったのと、あとはそうだな、いい人そうとか真面目そうとか感じがいいとか、そういうところで選ばれたんだと思います。

あとは、以前に別のお店でレジ担当の経験があります、とかがあれば強いですよね。

(経験があれば当然できると思いますか?実情が”レジが下手すぎて辞めさせられた”でも「経験」ですよね)

 

おそらく、レジ担当者を採用するなら、テスト用のレジと商品を用意して、実際のレジで入力する作業をやらせてみるほうがいいんじゃないかなと思います。そうすれば、「適性」はすぐにわかります。

 「誰でもできる」作業であっても、というかむしろ、誰でもすぐにできるような作業であればなおさら、「とりあえずやらせてみる」ことで適性の判定が可能です。

つまり。

実技試験すればいいのに。

と、通りすがりの客ながら思ったのでした。

 

というのも、わたしは前職のパート先では勤続1年過ぎた頃から新人パートさんの指導を押し付けられ任されてたんですよね。

パートという立場でありながら、次々入ってくる新人さんに仕事を教えた経験があるからそういう視点になってしまうんだと思います。

わたしのやっていた仕事は事務ですが、まあそんなにひどく難しい仕事ではないので新人さんもそれぞれいろんな問題にぶつかりながらなんとか一人前になっていくんですけど、たまに、どうしようもなく「向いてない」人が入ってきちゃうことがあるんですよ。

そういう人は、わたしから見れば初日でだいたいわかってしまいます。

さすがにパートの身分で採用にまで口出しはさせてもらえませんが、会社として一応きちんと選考のプロセスを経ていながら、そのようなアンマッチが起きるのはどうしてだろうかと考えていました。そのときにも、やっぱり「履歴書」と「面接」では適性はわからないんじゃないかと思ったんですよ。

 

たとえばですが…事務系だったら、たとえば練習用PCを立ち上げてもらって、仮のIDパスワードを与えてダミーの社内システムにログインさせてみるとか、ちょっとしたダミーの書類を指示書の通りにファイリングしてもらうとか。

そんな感じで、実際の業務の片鱗みたいなものをちりばめたテストを作って必ず受けてもらうようにすれば、すぐに適性ってわかるんじゃないでしょうか。

 

準備をするのが大変?

そんなの、適性がない人を採ってしまって一瞬で辞められてしまうよりは全然お金かかんないと思うけどな。