あてもなく

誰かへの手紙

恵方巻について 思い出とか今のこと

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わたしは1975年生まれ、大阪出身です。

わたしにとっては、節分の日に、カットされていない巻寿司をまるかぶりするのは子供の頃から当たり前のことでした。

そして、それが関西方面でしか行われていない地域限定の風習であることもなんとなく知っていました。

その当時は「恵方巻」という呼び名はなく、なんとなく「まるかぶり寿司」などと呼ばれていました。

「恵方」という方角がその年ごとに定められていて、そちらを向いてまるかぶりをするという習慣も現在に伝わっているのと同じです。

ネットのない時代でしたが、その年の恵方は節分が近づくとテイクアウト系のすし屋やスーパーなどの店頭に張り紙がされ、あるいは新聞の折り込みチラシなどで自然と伝達されていました。

ただ、「食べ終わるまで口をきいてはいけない」というルールは我が家にはありませんでした。

学校で友達が言っていたのを聞いて親に話すと、「なんやそれ、おもしろいな(笑)」ってな具合で完全にネタ扱いでした。

 

わたしが結婚して関東に移り住んだのが1999年ですが、ちょうど同じぐらいの頃に節分のまるかぶり寿司の習慣が関東に広められたようです。

恵方巻 - Wikipediaにその記載がありますが、わたしの記憶とだいたい合致しますね。

「恵方巻」という名前もその頃につけられたようです。

恵方巻って名前、昔からまるかぶり寿司に親しんできた者にはちょっと違和感があるんですけど、これでずいぶん定着しちゃったので今更ですけどね。

 

この習慣によって、コンビニ店員に太巻き寿司の販売本数ノルマが課されたりするなど問題も発生しているという話も聞きます。所詮は各種事業者の販促キャンペーンに過ぎない、踊らされるなと警告する向きもありますが。

 

一家の主婦としてはある特定の日の献立が、もう考える前から決まっているというのは大変ありがたいことです。その辺で買ってきたやつを、包丁で切ることもなく食卓に並べても誰からも文句を言われない。

そのあたりの手軽さが、恵方巻が一気に広まった大きな要因であると思います。

食事の準備がラク、というのは正義です。

 

買えばいい、と基本的には思うのですが、我が家では、やや好き嫌いの多い家族が2人いますので恵方巻は手作りします。

ていうか、市販のやつはわたしも実はあんまり好きじゃない。

特に、スタンダードな桜でんぶ、干ししいたけを煮たやつ、かんぴょう、あたりがあんまり…(笑)

かといって、ちょっとおいしそうなお刺身とか入ってるやつは、お値段も少々高めだしね。

 

ウチで作るのは、

・レタス(サニーレタスなど柔らかい種類のが食べやすい)

・しぐれ煮風に味付けした牛肉

・卵焼き

・マヨネーズ

という家族の誰もが好きなものだけを巻いた恵方巻です。

 

うちではこの牛肉巻がテッパンですが、ほかにおすすめは、カニカマとかツナマヨとか。

予算に余裕があればトロでもイクラでも巻けばごちそうになりますよね。

やったことないけど。

 

いずれにせよ「恵方巻」なんて伝統行事でも何でもないので、好きなものを自由に巻いて、あるいはその辺で売ってるのを買ってきて、ラクに楽しむのが良いと思います。