あてもなく

誰かへの手紙

今、夢中になってることはありますか?

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今日はアルバイトの面接に行ってきました。

採用・不採用にかかわらず、2~3日以内に電話で連絡をくれるようです。

面接自体は普通に和やかな雰囲気ですすめられたのですが、「後日連絡します」と言って帰されると途端に「ああ、ダメかもな」という気持ちになってきますね。

まあ、ダメだったらダメで仕方ないかな…。

 

こちらも、もういい年で、それなりに社会経験も積んできているので基本的なマナーとか言葉遣いに不安はありません。店長と思われる先方の担当者もおそらく年下だし、全然緊張はしませんでした。

まあ、おそらく何かやらかしたってことはないでしょう。

落ちるとしたら、労働条件に合わないとかそういうことが原因だと思います。

仕事ができるできない以前に虫が好く・好かないってこともあるでしょうしね。

 

さて、合否に影響するとは思いませんが、投げかけられた質問の中で、ひとつだけ全く答えが思い浮かばずちゃんと答えられなかった質問がありました。

それが、タイトルに書いた「今、夢中になってることはありますか?」という質問です。「今、こういうことを頑張ってます!ということがあれば教えてください」と。

 

こっちは週に2~3日・短時間の暇つぶしに行こうぐらいの感じで、それが叶えられる求人に応募しただけなので、面接でそんなことを聞かれるとは思いもよらず。まあ、ぶっちゃけわたしは面接を「なめてた」ってことなんでしょうけど。

学生さんや若い人ならいざしらず、最近はそんなこと考えたこともなかったのでちょっと不意を突かれてしまいました。

正直、ここまでわたしは生活していくことだけで精一杯でした。

3月までは、子供を希望の高校に行かせるために必死でしたし、高校に行き始めてからも、スムーズに新しい生活に移行できるように心を砕いて、何かあったら最優先でサポートできるように気を張って待機していました。

それ以外に、自分の好きなことを考える余裕なんてありませんでした。

今思えば、それがわたしの「夢中になっていること」であり「頑張ってきたこと」なんだから、それを答えれば良かったんですよね。

 

「生活していくこと」「家族の世話をすること」っていうのは頑張ることではなく当たり前のこと。「夢中になる」というのは、そういう生活上の当たり前のことをきちんとやった上で、さらに自分のために何かをした場合に言える言葉であり、それを通して自分が成長することができて初めて「頑張った」と言えるのだ、と、そういう価値基準がわたしの中には根付いています。

 

他の人がそんな風に言って「だからわたしには夢中になれることなんか何もないし、なにも頑張ってない」なんて謙遜していたら、わたしは「そんなことないよ、あなたは十分頑張ってるよ」って心の底から言うと思いますが、いざ自分のことになるとやっぱり、「ただ日々の生活を維持することに注力する」という行いは夢中とか頑張るとかいうものとはちょっと違うのではないかと思ってしまいます。

そのあたりに、なんか引っかかりを感じてしまうんですよ。

 

以前、「あたしおかあさんだから」という歌の詩が炎上したことがありました。

おかあさんだからおしゃれしなくなったし、ライブにも行かなくなったと歌うその歌詞に対して、

 

お母さんだって好きな服着ていいよね!

お母さんだって自分の好きなことに夢中になったっていいよね!

 

そういう反論で盛り上がったのですが、そのとき思ったのです。

わたしは、お母さんだから我慢してるわけでもないけど、お母さんになって仕事は増えたから、好きな遊びや好きなことに夢中になったり、わざわざ好きなファッションを追究するようなエネルギーが残らない。

 

というか。そもそもわたし、そんなにやりたいことがない。

夢中になるほど好きなこともないし、おしゃれも面倒です。

それより、日々の生活をつつがなく送るために体力を温存したいのです。

それは多分、お母さんになる前の、ずーっとずっと若い頃、いやもう子供の頃からそうでした。

わたしは多分そういう人間です。(だから、新卒の時もダメだったのかもしれない↓↓↓)

いざ採用されて働きはじめさえすれば、どこでも期待以上の働きをするし、めっちゃ重宝されるんですけどねえ。「そういうとこだよ!」っていつも思う。

 

バイトの面接でちょっと聞かれただけのことでそこまで考えなくても、って感じですよね。向こうもおそらくなんかのマニュアルに則って聞いただけだと思います。

まあ、面接のことはわたしもある程度どうでもよくて、これは思考のきっかけに過ぎません。

 

結局「夢中になるってほどかどうかわかりませんが、読書は好きでたくさん本を読んでいます」という謎の返答をしてその質問は終わりました。

 

ちなみに、「ブログ書いてます」っていうのは面接に限らずあまり人には言わない方が良いような気がしてます。変に拡散力があると誤解されて、不安に思われてもいけないと思って。

 

そのあたり、ほかの個人ブロガーさんはどういう風にされてるのかちょっと興味があります。

 

(追記)

この記事をアップしてからも頭の中ぐるぐるしてたんですけど、よく考えてみたら、もしもわたしが主婦業をしっかりこなしつつ、さらに他に夢中になってることがあったなら、もうバイトの面接なんか行く必要はなかったわけですよね。

そうじゃなくて、日々ひとりぼっちでつまんなくてやることもそんなになくて寂しくてどうにかなっちゃいそうだったからバイトしてみることにしたわけで。

だから、やっぱり答えはどう考えたって「ありません」でいいし、そのことにコンプレックスを感じるのも今更って感じなんですよねw