あてもなく

誰かへの手紙

関東に住んでる関西人からの答え 関西弁の人は標準語も話せます

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小ネタですが、自分にとってタイムリーだったので。

anond.hatelabo.jp

わたしは大阪出身、神奈川在住20年です。

先週大阪に帰省して、その間に妹と飲みに行ったんですが、その時

「20年も関東に住んでるのにお姉ちゃんは大阪弁が抜けへんな~」

と言われました。

その時はわたしも「せやろ。ずっと抜けへんで(ドヤ顔)」って感じで返したんですが。

 

大阪の人に限らず、地元に住み続けている人にとって、東京(首都圏)に出ていった人が生まれ育った地のことを忘れたかのように振る舞うのを見るのは寂しいことなのかもしれません。

だから、妹は、大阪弁が抜けない=大阪人としてのアイデンティティを忘れていないわたしを見て安心したのかもなあと感じました。

一方で、出ていった当人であるわたしにとっては、「標準語で日常的に喋っていたからといっても、大阪弁が抜けるわけがない」というのが実感であります。

 

実は、わたしはこちらでよその人とコミュニケーションを取る時は常に標準語を使っています。最近では「関西の人?」と聞かれることもなくなったので、おそらく完全に話せているものと思われます。

 

というわけで、増田の「関西弁の人は標準語イントネーションで喋れるのか」という問いに対しての答えは「YES」です。

大阪で生まれ育ってもテレビから聞こえてくるのは標準語でしたので、普段使いはしないだけで自然と身についているみたいです。

大阪の子供たちも、ごっこ遊びなどしている時は自然に標準語を話していたりしますよ。

そのほうが芝居がかった雰囲気が出るので、より物語の世界に入り込める気がしたものです。

 

関東で生まれ育った人が別の地域の訛りを勉強したとしてできる気がしないというのは、つまり、テレビなどで慣れ親しむ機会がなかったのだから仕方がないことだと思います。

わたしだって、引っ越した先が関東ではなく、東北や九州であったなら、現地の人に地元民だと思ってもらえるほど言葉を変えることは難しかったと思われます。

 

わたしがこちらでの生活で標準語を使うようにしている理由は、別に大阪を捨てたとかそういう精神性によるものではなくて、首都圏社会の中であえて関西風アクセントで使うのはメッセージ性が強すぎると感じるからです。

場合によっては、「関西弁=怖い」と感じる人もいますし、話の内容そっちのけになってしまう面倒臭さがあるのです。

そんなことで話の腰を折られるよりは、サラッと標準語を使ってしまうほうが、あらゆる場面で楽なんですよ。

 

こちらに住んでいる関西出身者の多くがそのようにして過ごしているという印象です。

 

以前、子供つながりで知り合ったママさんと、わりと長いこと標準語でコミュニケーションを取り続けていたのですが、ふと出身地の話になってお互い関西出身であることがわかった時はちょっとおもしろかったですね。

「なんや、騙されたやんか!」

「いやー、恥ずかし!」

と。それ以来、彼女とは関西弁で話すようになりました。

 

ちなみに標準語で擬態するにあたって若干バレやすいのは、「熊」「足」「時(とき)」などの極端に短い単語です。

「橋・箸・端」「雲・蜘蛛」「牡蠣・柿」などの短い同音異義語の呼び分けはさらに難しいですね。

わたしが首都圏住みの擬態関西人を嗅ぎ分けられるとしたらだいたいそこがポイントになることが多いです。細かいけど(笑)