家事、夫婦で分担してますか~?
うちは結婚してすぐに妻であるわたしが家庭に入った古いタイプの夫婦なので、たとえばウチの夫のなにもやらないぶりがバレたら今の時代えらい叩かれそうだし、そのような夫に「育てた」わたしも、女の敵として縛り上げられるかもしれないなーと思ったりします。
我が家の場合、5年半のパート勤務時代も家事の負担割合が変わることはありませんでした。
当然パート勤務をしていると、わたしの持っている24時間のうち家事に割ける時間は減ってしまいます。だけどその分を夫の時間から融通するということにはなりませんでした。夫の24時間のうち家にいる休息の時間はたとえわたしから見て「なんか暇そう」であったとしても、家にいない時間を乗り切るために必要な時間に違いないと思うからです。
だから、どうしても減らせない家事のうち外注できるものは外注し、今まで家事だと思ってやっていたことの中から優先度の低いものを排除し、家事と名のつく仕事の総量を減らす形で生活は続いていきました。
その経験を踏まえると、家事を主に負担する役回りになっている人が、もし「自分は忙しすぎる」と感じるならば、それを代わりにやってくれる人がいないことを嘆いたり腹を立てたりする前に、
本当に家族にとってその家事は必要か?
未経験の家族に是非とも覚えさせ、やらせるほどの価値があるか?
場合によっては外注してでも継続する必要があるか?
を考える習慣を持つとずいぶん気が楽になるのではないかと思ったりします。
誰もわたしの真似なんかしなくていいし、こうあるべきだという話をしたいわけでもないのですが、そのプロセスなしに周囲に恨みを振りまいても自分がキツくなるだけで良いことないのにな、と思うんです。
確かにどんなに切り分けてもどうしてもやらなければならない家事は残ります。
だけど、その家事が「なんとなく」から「どうしても必要な家事」として昇格していく過程を見ることで、自分の中のやらされ感はやりがいに変わっていくと思います。
分担を考えるのは、それからでいいんじゃないかな。
今まで家事負担を免れていた家族たちも、別に悪気があって人に押し付けてたわけではないのでね。ただ、「気がつかなかった」だけで。
家事って良くも悪くも「気がついた人がやること」って側面はあると思うんですよ。その「気がついてしまった」人が一方的にそれを損と感じることがないように……。
家事分担にまつわる攻防を見るにつけ、わたしはいつもそんなことを考えています。